「Omoi」の評価

音作り専門家T氏の評価

どんな音楽機器にも個性が少なからずありますが、実際このスピーカーの奏でる音楽は、一言で言うならば、華やかなウタゴエが最大の特徴であると言える。

他にも良い所は多数あるし、ユニットやボトムエンドに多少の不満はあるが、明らかに‶買い″の一品ではないだろうか。
「金属製のスピーカーか・・・」最初聞いたときは、誰しもが構えて入るはずだが、この内容を読んだ皆様には是非、聴いて頂きたい!そんなスピーカーです。

人間の先入感は、金属に対して、「冷たい・硬い」というイメージがあり、それが音に反映されるという感覚を持ってしまいがちである。
人間と言うのは感情の動物であり、気分や感情と密接な関係をもつ音楽にとって不利と考えるでしょう。
実際に見た私も、金属のボディ、小さな箱、サイドにあるポートを見て多少なりとも過小評価してしまいましたが、出てきた音楽性に珠玉のスピーカーのそれがあったことに驚きと感動に K,Oされた(言い過ぎか!!)わけです。
感想はこうです。

まずは、日本人なら誰しもが聞くJ-POPボーカル主体の曲でしたが、唄声は解像度が高く、華やか、曲を聴く楽しみ、欲求がわいてきます。

オーケストラは、全管、バイオリンの音色にピークを感じるのではないか???という不安もありましたが、バランス良くドライブ感のあるハーモニーが◎(二重丸)、指揮者とコンサートマスターのやりとりが、わかるようなライブ感に必然的にコントロールアンプのボリュームが上がります。

ジャズに於いては、ウッドベースの力強さがスポイルされてる面も有りましたが、クラブ独特のドロリとした雰囲気、いつまでも聴いていられる様な聴き疲れをさせない音(スピーカー)であることが、特徴的でした。中尾氏のつくり出すスピーカーに共通する点は、{鮮度が高い}{華やかである}{ドライブ感がある}そして新作が出るたびに、その魅力を体感したくなる。
製作するにあたって、インテリアに合わせたカラーチェンジ、生活の一部として楽しんで頂ける気の利きようが所有欲を満たしてくれます。最近の家屋の事情から、今ある環境を崩さずに小さなボリュームでも聴かせてくれるスピーカーは常に進化し続けていますが、これほど個性と魅力を感じさせるものはなかなか無いと思います。

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